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フィンランド建築(岩の教会)

 フィンランドの建築家といえばアルヴァ=アアルトが有名ですが、彼以外にも斬新なデザインをする建築家がたくさん輩出されてます。2回、研修旅行で訪れたことがあるのですが、ヘルシンキの街中にとてもユニークな教会があります。

 テンペリアウキオ教会というキリスト教会です。Rock charch、岩の教会とも呼ばれています。

 スオマライネン兄弟の設計で1968年に完成しています。(私の誕生年ですのでこの教会も私と同じ47歳です)

 大きな一枚岩の丘の上に、一部岩盤を数十メートルくりぬいて創っています。内壁はその削り取られた岩盤の荒々しい岩肌が露出していてその迫力には圧倒されます。岩盤掘削工事中の響き渡る重機の騒音や職人さんのヘルメット姿、汗を滴らせて作業する現場作業員の光景が眼に浮かぶような気がします。当初、このように岩をむき出しで残す予定ではなかったそうです。音響学者マウリ・パリョと指揮者パーヴォ・ベルグルンドの助言により岩肌をそのまま露出するようになったそうです。

 屋根は構造体そのものが天井のデザインとなっています。フィンランドの建築は日本に比べて地震がない分、構造体のデザインがかなりフリーです。

 この教会の屋根は円形に放射状に並べられた細いコンクリート打ち放し仕上げの梁に支えられています。整然と並べられた梁の細さが息を呑むような美しい幾何学図形となっており、梁と梁の間からこぼれる自然光がやわらかく教会全体に降り注いでいます。

 荒々しい削られた岩肌 ⇒ 荒くカットされた石積み ⇒ 繊細な幾何学図の屋根 と、視線を下から上に上昇させていくと(自然と下から上に視線が誘導されるように作られているように感じます)心の奥が形而下的な現実から形而上的な宗教心へと昇華されていくような、心の奥底で浄化作用が行われ、何かに囚われていた心がすーっと開放されるかのような感覚を体験しました。

 フィンランドはプロテスタント系なのでカトリックと違い教会には荘厳さや厳格な秩序感というものがありません。カトリック教会は左右対称形の求心性の強いプランですがプロテスタント教会は非対称形でわざと中心をずらしたり、無くしたりしています。神の御前には人間は自由、平等、公平という、考え方が前提にあるからなのでしょうか。

by 柳田

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